元夫の遺産相続。
前回の続きです。
元夫の実家へ、相続の話をしに行ってきました。
どうしたらいいか分からない・・・という前回の記事を公開してからいくつかメールもいただいて、本当にありがとうございます。
知り合いなどにも少し相談しましたが、「相続しない。」という気持ちから、だんだんと「相続するほうがいいんだろう。」という気持ちに変わっていく自分がいました。
相続は子供たちの権利。
子供たちの権利を私が奪うことになる。
プラスの相続が多ければ、子供たちの未来が大きく変わることになるかもしれません。
私の実家では、意見がまっぷたつに分かれましたが(もう関わるなという意味で。それくらい元夫に対する印象が悪い)・・・。
私の気持ちは、行く前に決まっていました。
元夫の実家へ。
久しぶりに行く元夫の実家。
女の子がいなかった義両親には、すごく良くしていただきました。
子供たちは初孫で、遊びに行くたびにあれやこれやとお菓子もたくさんいただいたし、私を含めて可愛がってもらいました。
離婚後初めて会うことになるし、その家には元夫の遺影や遺骨も置いてあるだろう。。。
前日まではかなり精神的にもしんどかったですが、相続の話は私が一度は行かなければいけない。
元夫とは別れたけれど、縁があって結婚して子供たちにも恵まれた。
ちゃんと手を合わせておきたい。という気持ちもありました。
家の前までついて2~3分ほど深呼吸を繰り返し、覚悟を決めて玄関へ。
・・・玄関の前に白い布が下がっています。
「あぁ、本当に亡くなっているんだ。。。」
まだ信じられない気持ちでした。
そして玄関を開け、
「こんにちは。」
と声をかけると、お義母さんが迎えてくれました。
顔を見るだけで涙が出そうになります。
小さな声で、
「来にくかっただろうに、1人でよく来てくれたね~。さぁ、上がって上がって。」
と、以前と変わらず優しく迎えてくれました。
元夫を久しぶりに見ました。
通された客間には、元夫の祭壇。
遺影が目に飛び込んできます。
この遺影を見るのにすごく勇気がいりました。
お葬式の時には、まだ怖くて見られませんでした。
でも、パッと目に飛び込んできた遺影は、すごくすごくいい顔をしていて、目が離せなくなるくらいこちらに笑いかけていて、とてもやさしい表情をしていました。
そうだ、昔はとてもやさしい顔をして笑ってた。。。
涙が止まりませんでした。
しばらく遺影の前に座って、本当に亡くなったんだということを感じていました。
遺影や遺骨、そして生前に使っていたものがたくさん並んでいます。
この前まで生きていたという証拠です。
まだ、動きがある。そんな風に感じました。
そして、元夫が亡くなった時の話を聞きました。
お義父さんもお義母さんも、涙をこらえて話してくれました。
誰が悪いわけでもない元夫の死。
「仕方がないんだと思っている。。。」
と、お義父さん。
「太く、短く生きたんだわ・・・。」
と、お義母さん。
この二人を見て、元夫はどう思うんだろう。とふと遺影を見ていました。
この後相続の話に続きます。